【厚手ブランケットの作り方】


厚手ブランケットは
我が家では、下記の2つの素材で作っています。


@トリプルガーゼ × Aコットンフランネル × Bソフトコットン

@トリプルガーゼ × Aコットンフランネル × Bトリプルガーゼ

どちらも作り方は、同じです。

ソフトコットンの方が暖かくなりますが、
毛玉が出来やすいので、
お気になさる方は、ソフトコットンの変わりにトリプルガーゼを使われますと、
通年使える長持ちするブランケットになることと思います。








ここでは画像上分かりやすいように、
ソフトコットンでの作り方をご案内しておりますが、
トリプルガーゼにする場合には、
ソフトコットン部分をガーゼに置き換えて考えれば、
作り方は全く同じです。



       
【地直しの仕方】

ここでは、3枚の生地の地直しを行いますが、
『ガーゼ』と『ソフトコットン』
については、
普通どおり一般的な方法で結構です。
綿100%であれば水に1〜2時間ぐらい浸しておいて、
脱水をかけ、皺を伸ばし干して、アイロンで整えます。
(リネン混ガーゼを使われる場合は、もっと長く浸しておくようにしましょう)
また、ソフトコットンの方は、そんなに皺にならないと思いますが、
アイロンをあてる際には、ふかふかでない方にあてるようにしてください。

【注意点】
冬になりますと、濃い目の色のガーゼをご使用されることが多くなると思います。
その場合、お色がかなり移りますので、必ずそれぞれ別にして水に浸すようにしましょう。
浸した水に、かなり濃い色が出ていると思われたときには、
もっと長く水につけておいた上に(色が出ていたら水は変えて)
さらに『ネットに入れて』一度洗濯機で(弱水流や手洗いコースなどで)回されるいいと思います。
色移りのするガーゼをそのまま使われて縫製しますと、
初めてお洗濯したときに、
ブランケットに縫い合わせた薄い色の方にまだらに移ってしまいますので、
『色落ち』はあらかじめさせておいて、安心して使いましょう。


※間に挟む時の『コットンフランネルの地直し』について

暖かく吸水力抜群なフランネルですが、
そのままお使いになりますと、毛羽落ちが懸念されますので、
フランネルのの地直しの目的は3つ…になります。
@ 余分な毛羽を落す A ふかふかにする B 水によく馴染ませる
これは、スタイやブランケットを作る時のように、
「中に挟んで使うときの地直しの方法』になります。
服地のフランネルは、これほど毛羽は出ませんし、
できるだけ『表面の毛を傷つけないように』一般的な方法で地直しをなさってください。

それでは始めます。 畳んだ状態ではなく、
一度広げて、ふんわりとさせた状態で『くしゃくしゅっ』とさせて、洗濯機の中に入れます。
(フランネルのみで)洗剤はいれずに、お水だけで、洗濯機を回します。
この時、普通コースでザブザブと洗ったほうが
『余分な毛羽』が落ち、ふかふかになります。
最初から最後まで(脱水まで)終わったら、干しますが、
この時、毛羽が所々固まった状態で出てくる時もありますので、まずそれを取り除いてください。
室内干しでもかまいませんが、 お外の物干しに干した状態にしてから、
手で払うように毛羽を落とすと便利でよいと思います。
『濡れているうちに』必ず行いましょう。
その方が、固まってとれるので、毛羽が舞うことが少ないです。

少し面倒ですが、これだけきちんと処理しておくと、
中に挟んでから、毛羽がたまらず、また毛羽立ちもなく、
とても快適にフランネルの『ふかふか』な良い面だけを 十二分に活用することができます。
見た目には少し見苦しくなってしまいましたが、 間に挟みますので、気にされることはありません。
さらに、地直しによって、もう水を弾くこともなくなっていますので、
『まるで呼吸をしはじめたかのように…肌馴染みも良くなっています』
これで、子供の汗もよだれもしっかり吸収してくれ、
スタイにもブランケットにも、効果的に使う準備が整いました。


          



【作り方】



【布目をあわせましょう】


 スタイなど小さなものでしたら特に気にされることはありませんが、
お洋服やブランケットなど、生地を大きく使うときには、
必ず縦地にそろえましょう。
 簡単に言えば、互いの生地の「みみ」がある方を基準にして、
3枚とも、その向きで重ね合わせれば大丈夫…というわけです。

地の目をバラバラにしてしまうと、
縫製もしにくくなりますし、後々、一方だけが伸びてたるんでしまいます。
特に、今回は、3枚仕立てのブランケットですので、
『息をぴったりと合わせる』ためにも…3枚とも、布目をあわせるようにしましょう。


      【具体的な作り方 と 縫製する際のコツについて】

表@ガーゼ   中Aフランネル   裏Bソフトコットン ・・・・
これら3枚の生地からブランケットを作ります。
夏用ブランケットと基本的に作り方は同じです。 変わるところは、Aのフランネルが入るだけです。

そのため、こう考えられると簡単になります。
A【@ガーゼとAフランネル】セット
B【Bソフトコットン】
AとBを中表にあわせて縫い合わせ、ひっくり返してとじ、 押さえミシンをする…という流れになります。


(1) まず、表のガーゼにパッチやタグを縫い付けます。
もしループを付けられたい方は、ここで用意しますが 秋冬ブランケットはサイズも大きくなり重くなりますので、
生地に少しでも負担をかけないためにも 付けない方がおすすめです。
もちろん『飾り用のループ』でしたらかまいません。
あと、ヘビーカーサイズでしたら、付けていただいて大丈夫です。


(2)広い所に、以下の順番で生地を広げていきます。
テーブルでこれほど大きな作業台がある家庭はほとんどないと思いますので、
畳や床の上に広げてご準備をれるといいと思います。
ただ、カーペットなど敷物の場合、掃除機をかけてもごみが残りやすいので、
コロコロ粘着テープで綺麗にされた後で取り掛かられるとよいと思います。

まず、Aフランネル からおきます。
今回は、両面起毛で裏表にそう大差ありませんので、どちら側を上にされても結構です。

(3)その上に、@ガーゼを『表側を上…見える方にして』そして『地の目をあわせて』置きます。
この時、生地が斜めにならないよう、手で静かに皺を伸ばしながら広げます。
ここを丁寧に行うと、あとで、たるむということが少なくなります。

コツ…この時『ガーゼにパッチやタグを付けた部分の角』を基準にして、
その角とそれをはさむ2辺は、ネルとガーゼをきっちり揃えて、皺をのばしましょう。



(4)最後にBソフトコットンを『ふかふか面を下にして』おきます。(地の目を合わせて…)
同様に、ガーゼのパッチ・タグの部分の角に合わせて伸ばします。

※ここで、念のため確認ですが、
『ソフトコットンの「フカフカじゃない側」』が一番上に見えている形ですね。
これで縫い合わせてひっくり返すので、フカフカなほうが今見えていてはだめですよ。
中に入ってしまいますからね。

 
 
(5)ここまでできたら、まず、その基準の角にまちばりをうち、もう一度全体の皺を伸ばします。



(6)『基準の角』をはさんだ2辺は、3枚の生地がそろっていると思いますが、
他(それぞれの向かいの辺)は、ずれていることでしょう。
ここで、残りの2辺を『ガーゼにあわせて』で切りそろえてください。

(7)すべてにまちばりをうち、
「水で消えるチャコペン」などで、縫いたい線をあらかじめまっすぐ引いておくと 、
「縫うのも楽、出来上がりも綺麗」になります。

ミシンに慣れている方以外は、線を引くことをおすすめします。

この時、縫い代は、2〜3cmという感じで余裕を持って線を引き、
後で、3枚の縫い代を「よく切れる鋏で」切り揃えるという方が、美しく仕上がります。

(お裁縫道具の書庫の中に、鋏のお話がありますのでよろしかったらご覧ください)


(8)返し口は『15〜18cm』ぐらいは必要ですので、あらかじめ、印をつけておきましょう。
この時、返し口は『角を含む位置にはとらないで、辺の部分のどこかにした方が』仕上がりが綺麗です。
なお、返し口の前後は特に、縫う線をまっすぐに引いてあると、
ミシンで縫ってぐるっと一回りしてきた時に、同じ位置に戻れると思います。


(9)ミシンで縫いあわせます。
かなり厚手になり、縫いずれが起こりやすくなりますので、
お手持ちのミシンの『押え圧』はちゃんと適切になっているでしょうか

(私のミシンの場合は、手元のライトのあるカバーをあけると押さえ金の圧力調節があります。
それぞれのミシンで、3枚のハギレを重ねて試し縫いをされると、
どれが一番綺麗に仕上がるのか、分かることと思います)




(10) 【角の処理の仕方】
本でも紹介されていることですが、とても綺麗に角が出ますので、ここでご案内させていただきますね。


『角の一針手前』でミシンをとめ(針は布にさしたまま)、
45度斜めに生地をもちかえて、一針(手で回して)縫い、
まっすぐにして、あとは普通に縫います。
そして、以前ご案内しましたように、 角は、画像のように斜めに切り落として、
縫い代が重ならないようにしておきます。

※ただ、斜めに切り落とすときに 、くれぐれも『あまり近くまで切り過ぎてはいけません』 
ご注意されてください。

画像はわかりやすいように一目を大きく書いてありますので、
斜めの部分が沢山あいていますが、
実際には、画像のように、遠目には分からないぐらいになります。

          


応用…ポケットや袋などの時のように、できるだけ角をツンと出す方法
上記にあわせて、さらに画像のように縫い代を内側に倒して、
アイロンをあててあらかじめ角を作っておきます。

この上でひっくり返して、 さらに『目打ちで表側から』角をツンツンとだすと、
綺麗な角に仕上がると思います。

 
 

(11)すべて縫えたら、縫い代を1cmぐらいで切りそろえます。

(12)ひっくり返す時、片手をブランケットの中に入れて、
遠くの角から生地を寄せて外に出してあげると、簡単にひっくり返すことができると思います。
四隅は、すべてまず菜ばしで出し、必要であれば目打ちを使用しますが、
私は、いつもブランケットの場合は使っておりません。菜ばしのみです

(これだけ肉厚なブランケットですので、 とんがる程…ピンと角は出ませんが、
縫い代が中でもたつかなければ、自然と柔らかな角がでると思います)


(こちらは既に端の押さえミシンまですんでいる画像になります)

(13)このままですと、縫い代部分がもこもことしていますので、
ここで、必ず辺の端部分にぐるっと「アイロン」をあてて落ち着かせましょう。
返し口にもアイロンをあてて、手縫いで縫い合わせます。

(14)あともう少しです。頑張ってくださいね。
いよいよ端にミシンをして押さえます。
この押さえミシンによって洗濯機にいれて丸洗いができるようになり丈夫になります。



※コツ…あまり端にミシンをしますと、
大変厚手ですので、よれて生地がつってしまい綺麗ではありません。
そのため『隅から0.7〜1cmぐらいのところが、見た目にふくよかで肉厚、綺麗』に仕上がります。
そして、端ミシンのステッチは、ブランケットの『表になる側』から行うと美しくなります。

※道具…ミシンによっては、画像のような『直線7mm幅』でステッチできる押え金がアタッチメントとして、入っているかもしれません。




それを使われると、直線でやや幅広(7mm)押さえミシンをする場合には、
何の苦労もなく綺麗にできます。
また、押さえ金がない方は、お裁縫道具の書庫の中にある、
『直線縫いを簡単にするマグネット定規』などもいいと思います。


以上で、できあがり…ました。

これだけでは、
『三枚がぷかぷかとして浮いたり離れたりしてしまわないか…
 真ん中に何かステッチでおさえなくてもいいものか』
と心配になられるかもしれませんが、
これが…意外と『大丈夫』なのです。
実は、このことが、 間に挟む生地をフランネルに選んでいる、理由の一つでもあるんです。
フランネル生地の両面起毛が互いの布に吸い付くようにつかんでくれるため、
ぷかぷかと浮いてこないように思います。 とても助かる構造になっています。

暖かくなりましたら、これ一枚で眠っていただけますし、
寒い季節は、これを毛布として、上にお布団をかけられましたら、
真夏を除き、通年お使いいただけるブランケットとなります。

それでは、
大変おつかれさまでした。
最後まで読んでくださってありがとうございました。


serendipity_mayumin