人には、
誰でも、得意なものと苦手なものがあります。
講師をしていた時代は特に
生徒たちと接する時、この得意な部分を、
自分自身で感じ取れるように指導することを心がけてきました。

得意な部分を軸足にすると、
誰でもそうですが、ぐんと伸びます。
暗記が得意な子、発音が上手な子、読解の優れている子、
丁寧に解く子、雑だけれど応用力のある子…書ききれませんが、本当にさまざまです。
単にテストの成績からだけでは見えない、
本人の資質・勉強のやり方・癖・習慣・得手不得手…という
全てを総合した『自分で学ぶ力』がどこまであるか、ということを踏まえて、
その子の得意な部分を軸足として、
『今の力』よりも一回り大きいものを敢えて課していくと、
思っている以上にぐんと大きくなる機会に出逢えます。


まるで、植木鉢を鉢をひと回り大きくするように…


これは、英語講師の頃から
ずっと心においている『植木鉢のお話』です。


植物は、どんどん大きくなり、
やがて、その植木鉢いっぱいに根をはり、
その中が全て自分のもののようになってきた頃、
もっと大きく育つためには、植え替えが必要になります。
お花が成長して鉢がえが必要になった時、
私は、いつもこう思っていました。

大きな植木鉢に移しかえられたお花は、
真ん中にちょこんと… 実に自信無さ気で、申し訳なさそうにしている。
ものすごく小さく感じてしまう。
今までは、あんなに堂々としていたのに、
鉢を大きくしてあげてみたら、今度は、あまりにみすぼらしくなってしまい…
最初は大丈夫かな…と心配になる。

でも、数ヵ月後、お水をあげていて、
はっ・・・とする。
いつの間にか、 その鉢に相応しくなって、
凛として…
そして、いっそう美しい花を咲かせてくれるのだから…
その姿は、
実に眩しく、その成長に感動する。


人にも、同じ部分があるような気がします。

思い切って、潔く、
植木鉢を一回り大きなものにかえてみること。

自分には、
こんなことは出来ない…なんて思わずに、
大きな鉢の中に入ってしまえば、
努力をせざるを得ません。

人の順応力というものは、自分の想像をはるかに超えています。

分不相応な鉢の中で、根をはれる様になるまでは大変ですが、
新しいことにチャレンジしたり、
これまで途中になっていたものに再び取り掛かかるきっかけを作ることは、
とても意味のあることだと思います。
たとえ失敗したとしても、
何よりかけがえのない経験になります。


最初から上手くできる人なんて、どこにもいません。
人知れず、努力をして、
それでも失敗して、格好悪い思いを経験して、
それを糧に
ステップアップされていかれるのだと思います。


植木鉢を大きくすること…
これは、自分への贈り物です。



大人は特に、
植木鉢をかえるのは、 他の誰でもなく「自分自身」しかいないと思います。



自分の可能性を信じること。
ここから、すべて始まっていくのだと思います。






serendipity_mayumin








1