【カシミアブランケットについて】

「カシミアの地直し」 と 縫製後「家で洗える」かどうかの見極めについて

カシミヤと言っても、さまざまなものがあり、
個々によって、扱い方も大きく変わると思います。
飽くまでも、このカシミアについては…というお話になってしまうかもしれませんが、
ご自分のカシミアやウールなど…「ハギレ」にて試される時の何か参考になれば…幸いです。

私は、slowboatさんのブリンブリンのカシミア100%を使用しています。
2月現在、拝見しました所、画像と全く同じラインの生地は、
お色はブラックのみ(ウール・カシミアカテゴリーの棚の一番下の商品)のようです。



カシミアを地直しする際、
まず、その生地質とこれから何を仕立てようとしているかによって変わることと思います。
例えば、市販のカシミア製品でも、
自分で(お洒落着用洗剤で)洗えるものと、クリーニング店に出すものがあります。
ドライクリーニングするようなものを仕立てられる時(コート・ジャケットなど)は、
ドライ対応ですから、『水通しは厳禁』だと思います。
「全体に霧吹きをした後、ビニール袋にしばらく入れてから、アイロンで地の目を整える」など…
できる限り毛並みを傷めないように…
ご店主さまにお聞きして、指示に従われるといいと思います。

一方、家で洗えるものは、
『温水を使い、おしゃれ着用洗剤で』洗うことが多いと思います。
お洗濯の後、出来るだけ変化がおきないようにすることが大切ですから、
ハンドメイドの場合は、縫製前に湯通しをして、
地直ししておいたほうがいいと思います。
(このカシミアも、最初は「霧吹き」で地直しをしたのですが、
「ブランケットの場合」には、サイズが大きいこともあり変化が出やすいので、
完成後のお洗濯で結構縮みがみられました。
その為、次は、『湯通し』をする地直しに変えた所、この問題点がクリアになりました。
幸い、このカシミアは、湯通しにはとてもよく対応できる為、
「家で洗える」タイプ生地だと思いました。

ここでは、先ほどの画像のカシミアを通して
「一年間、自分の目で見てきたこと」から得た地直しと判断の基準について書きたいと思います。
コートやジャケットなどの服ではなく、『ブランケットにする時の地直し』として、ご覧ください。

※ウール・カシミアのブランケットを作る時に、ご参考にされる場合には、
必ず「ハギレ」でお試しください。
特にカシミアは高価な生地ですので、失敗のないように…。

まず「ハギレのサイズ」をはかり、「霧吹き」と「湯通し」の両方で実験してみてください。
乾いてから、下記の2点について確認してください。

【 A 縮みの違い  B 表面の毛並みの状態 】

この2点を見ると、その生地の性質を少し見ることができると思います。
例えば、Aに差があっても、湯通しすると、Bの見た目が悪くなってしまうようであれば、
これは「家庭では洗えない生地」になりますので、ドライ扱いにすることをおすすめします。
つぎに、Aにおいて差が無いのであれば、わざわざ湯通しすることはありません。
「霧吹き」でいいと思います。家庭で洗えるかどうかの目安は、Bの状態を見れば、ご判断できると思います。
最後に、Aに差があっても、Bの状態がよい場合(今回の場合)には、
縫製後は「家での手洗い」ができます。
その為にも、「湯通し」をしておいたほうが縮まずに安心だと思います。


【地直し手順】…家庭で洗えるカシミア編

@カシミアを「中表にたたみ」(毛並みを傷つけないため)
 ぬるめの温水にしばらく浸します。

A軽く手で絞り、脱水機にいれますが、
 この時、完全に脱水してしまうと、
 カシミアの毛羽が痛みますので、いつもの半分以下で必ずとめます

Bテーブルの上に広げて、優しくなでるような感じで軽く皺を伸ばして干します。

C乾いたら、中温ぐらいで「当て布」をしたうえでアイロンをあてて地直し完了です。

 完成後のブランケットのお洗濯の場合には、Cのアイロンは不要になります。
『温水・手洗い・脱水はいつもの半分以下…』という点に気をつけていただければ…
(現に一年間そのように対応して参りましたが…)
昨年仕立てたブランケットは、今年も十分に健在です。
(ただコットンブランケットほど頻繁にお洗濯はしません。ワンシーズンに1〜2回程度です)
カシミアの表面も、まだ滑らかで、とてもいい感じです。
1年経って見てみても(2005年)、とても暖かく、見た目にも綺麗ですので、
やはりBlin & Blinのカシミアは、とても上質なものだと…思いました。
ぽかぽかとしてくる暖かさは、やはりカシミヤならではの贅沢な幸せですね。
生地は高めになりますが、大切に使って一生ものだと思えば、とても素晴らしい生地だと思います。



   
 【ブランケットの作り方】

地直しがすめば、作り方は簡単です。
ぎゅっとつまったカシミアやウールでしたら、間に何も挟まずに…
ガーゼと2枚あわせにするだけで十分です。
いつものように…
最初にガーゼの表側にデザインパッチをして、
カシミアとガーゼを「中表」にして(中側に表がくるようにして)まちばりでとめ、
返し口を残し、縫い合わせます。
引っくり返したら、いつもの端ミシンです。
(他のブランケットの作り方と同じになりますので、ご覧ください)
曲がりそうな方は、
あらかじめ、ガーゼの裏側にラインをチャコで取っておくとよいと思います。

追記…
縫製の際、伸びやすい生地を使われますと、大変になりますので、
初心者の方には、できる限り、ぎゅっとつまっているものをおすすめします。

そして、カシミアやウール以外にも、
例えば、これを化繊のフリースなどにすることも可能です。
化繊の場合には、縮むことがありませんので、お洗濯は楽になります。
ただ…フリースは意外と伸びますので…笑
店舗で買い求められるときには、その点に注意をされるとよいと思います。
また縫製の時も、最初に待ち針で合わせていても、
縫いながら、少しずつ修正していくことを頭にいれておくとよいでしょう。



    serendipity_mayumin