第二章 『 可能性 』


まず、momoさんが考えて
このピコの研究のために特別のお部屋を作ってくださり、
そこで画像つきで方法論を示してくれました。

momoさん提案
【ピコ縫製ができる可能性のある方法】
@ロックミシン
A家庭用ミシン ニット用伸縮縫いとブランケット(アップリケ)ステッチ
B手縫い   ※正式ヘムステッチはこちら
以上の方法全て、
画像つきでmomoさんのブログで紹介くださっています。
(ただいま研究室から記事を移動中ですので、
後ほど、momoさんにより加筆修正される予定です)
なお、それぞれクリックされるとリンク先につながります。

momoさんは、既に方法論をご自分の中で確立されていました。
これを拝見した時、私は興奮で胸がふるえました。
そして、心から…
プロの方の知識と経験と、 momoさんの才能の素晴らしさを思いました。


私も、ここから、自分のすべきことを考えなくては…と思いました。
この実用性の検証、 特にガーゼにおける実験、
そして、その例として、
心がワクワクするようなサンプル作り…

momoさんが提案してくださった中から、
特にガーゼにあうもの、そして見た目において好みのもの、
C『手縫いピコ』を選びました。

他にも、B家庭用ミシン ブランケットステッチも見た目は好みなのですが、
私のミシンにはこのステッチが内臓されておらず、
それに近いステッチで色々と試してみましたが、
すぐにほつれてしまったり、
見た目にmomoさんの画像ほど綺麗に出来なかったこともあり、
手縫いで進めることとしました。
また他にも、 今は、私のような素人には、さっぱり分からないのですが…(笑)
momoさんの中では、さらなる研究が目下進んでいますので、
今後が本当に楽しみです。

なお『数週間後のお洗濯に対する耐久性』まで
私が確認し終えたものは、『手縫いピコ』だけですが、 他の方法でも、色々と試されて、
また素晴らしく出来たものなどご案内頂けたら、
momoさんも私も嬉しく思います。




【ハンドメイドのピコ】

 手縫いピコは、刺繍技術の『ヘムステッチ』の応用になります。
このことを思いつかれたのは、勿論momoさんです。
ヘムステッチのやり方は 、
momoさんのブログに画像つきでご紹介されていますので
クリックしてご覧ください。
ヘムステッチの方法

…私は、 ヘムステッチという言葉すら知りませんでした。笑
これは、フリル用にピコカットする前の画像ですが、
サイドにこのような感じで四角く穴のあいたリネンクロスやハンカチーフを見たことがありました。
この縫い方は、既に刺繍技術として存在しているものです。
ここから…これを利用して、 この真ん中を裁断すれば、
ピコの端始末として使えるのではないか…と仮説をたてたのでした。





恥ずかしながら、 これが初めてのヘムステッチです。




本来のヘムでは、きつく締めない方が良いのですが、
これはあくまでも端始末としての方法なので、 きゅっきゅっとしながら締めていきました。
これを裁断するとピコになります。
初めてのヘムは、 見た目にも美しくなく斜めで…全然駄目ですね(笑)
しかし、繰り返し練習していくうちに、
「きつく締めても美しく」斜めにならずに仕上がるようになりました。

最初は手縫いが嫌だったのですが、
段々楽しくなり始め、 この頃には、ピコフリルはほぼこれでいけると、 踏んでいました…




というのも、 簡単な手洗い程度では崩れることもなかったこと、
それ以上に手縫いヘムが楽しくて楽しくて…
ついついこればかりしていました。


ところが… 大きな壁にぶち当たりました。
洗濯機でそのまま回した所…
かなりの割合でほどけてしまったのです。
私は、全てガーゼでしたので特にひどかったのかもしれませんが、
正直、かなり真っ青になりました。




大好きなガーゼ…
ゆるく織られているから、こんなにも柔らかい。
そして、
だからこそ…ほつれやすい。

どう乗り越えるか…この壁。
ガーゼのピコは可能なのか、 努力すれば…できることなのだろうか。

柔らかいガーゼ と 憧れのピコフリル。

この間にある、
立ちはだかる高い壁・・・
改めて認識させられた厳しい1日でした。



第三章 『 立ちはだかる壁  』


momoさんの方は、そんなにほどけていないとのことでしたので、
『私の手縫いが下手』ということが、 要因として第一にあるでしょう。

しかし、せっかく多くの時間をかけて刺繍した部分が
お洗濯のたびに、たとえ少しでもほどけていては…
安心して着られない…と思いました。
私を含めて、 初心者の皆さんにすすめるとなると、
実用的かどうか…という点では、 やっぱり、このままでは駄目だ。
『誰がやっても、できるものでなくては…』
そこから、 耐洗濯性の方に重点をおき、 ピコの方法を探していくようになりました。

その時、momoさんに送ったメッセージです。

『これから生まれるかもしれない手縫いピコ、
momoさんがいてくださらなかったら、絶対に出来ないものです。
でも、ヘムステッチだけでは、
初心者には、 特にガーゼには厳しい部分にもぶち当たりました。
以前momoさんが言ってくださったこと…
『mayuminさんなら、 私が思いつかないようなことにも気がついて…』
あの時、この言葉が嬉しくて、今でも大切にしています。
私には、お裁縫に知識がない分、
とんでもないことでも 平気でやってしまう無謀さがあります。笑
今まで、momoさんに教えていただくばかりで、
何一つ恩返しも出来ていません。
もし新しいピコが、確実なものとなれば… ほんの少しはお役に立てるかもしれません』


そんな風に言ったものの、
頭の中は真っ白で、どこからどう手をつけていいものか… 途方に暮れていました。
ヘムのピコは、洗濯に弱いという弱点はあるものの、
見た目にはとても美しく、とても惜しい方法なのです。





でも…やっぱり、
『洗濯をしないお洋服はない。 ほんの少しでも…妥協は出来ない』


そこから色々と試しながら月日はどんどん過ぎていき、
やっと1つ、頭の中で、考えがまとまりました。

ヘムステッチは、
ただクロスするだけで束ねた糸をとめている。
理論的に考えて、 それだけでは、特にガーゼの場合は駄目だ。
どんなに上手に施しても、『ゆるく織られた撚りの甘いガーゼ』では、
端始末として使用したら、ほどけてくる。
それは、時間の問題。
だとしたら…根本的に、すくって束ねた部分を
『しっかりと結ぶ』形をとるしかない。


そこから、私は、 様々な縫い方、刺繍の本に目を通しました。
どこかに『そういう縫い方』がきっとあるはず…
でも、知識不足なこともあり、結局難しくてわかりませんでした。
次に思いついたことは、恥ずかしくて画像は載せられませんが…
幼い頃、父の作っていた毛鉤を釣り糸に結わえる時の方法を 思いつきました(笑)
しかし、これは丈夫なのですが、 見た目が駄目でした。

今まで、ピコフリルは、 知る限り、ミシンでされてきました。
それも工業ミシンや高価な専用ミシン。
中には料金制で そのように刺繍加工してくださるお店もある。
しかし
『ガーゼではしてくださらない所が多い』
これは、やはり生地自体の性質からだろう。

本当に無理なのかもしれない… 完成するかどうかわからない



そして、ここからは、
momoさんも私も、1人に戻りました。
オープン直前にお互いの方法を照らし合わせることにして、
それぞれに方法を探すことにしました。
ハンドメイドのピコの方法論は、
これまでに大きな形で示されたことのないものだと思います。
だから、
『方法論は数多くあれば、それに越したことはない』 と私は思っていました。
もちろん、できるという保証は何もないけれど、
可能性が広がっていきますように…


強い想いを胸に…
憧れをこの手にするために、
また志を新たにスタートしました。