第一章 【 憧れのピコ 】


フリルの端始末には、一般的に4パターンあるように思います。
@三つ折り  A巻きロック  Bピコ  C切りっぱなし



例えば、フリル幅の広いものであれば、
三つ折りがとても有効だと思います。
しかし、衿ぐりや袖口など、
それほどフリル幅のないものにも 装飾として使いたいとなると…
巻きロック、もしくは三つ折りの場合は幅が狭くて施しにくかったり、
見た目に厚くなるのを懸念されたり…
ハンドメイドだと、
ついつい敬遠しがちな装飾がフリルのような気がします。

だから、 ピコは、私にとって特別なものでした。
幼い頃から、こんなに素敵な端始末があったのでしょうか…
市販のお洋服の画像です。




フリルではありませんが、
裾に使われている端始末が
まさに…これから私がしたいと思っているピコ加工です。

当初、実は、
この端がピコということすら知りませんでした。
お裁縫のプロの方の所へ行き、細かく描写して尋ね、
そこで初めて、
自分の指しているものがピコだということが分かりました。
その何ともいえない可憐で繊細な端処理…





この洗練されたフリルをどうしても、
自分のハンドメイド品にも取り入れたくて、
ネットや本を色々と調べましたが、
ほとんど情報がなく、唯一分かったことといえば、
『専門業者さんに有料で加工をお願いするか、
高価な専用ミシンで行う』というのが、
私の求めているものに対する答えでした。

半ばあきらめていた時、
手を差し伸べて、この憧れを可能にしてくださったのが、
『天使のお針子』 
momoさん でした。





ピコフリルは、momoさん自身にとっても
以前熱くなったことのある課題だと教えてくれました。
『…情報の無さに嫌気がさしていたところで、ほんとは、あきらめようと思っていたのです』
そのままになっていたことを話してくれました。
そして、
それまでにmomoさんが苦労して集められた情報を、
惜しみなく、全て…私に下さったのです。
momoさんのピコへの憧れ のお話は、 こちらに書かれています。

有料でピコ加工をしてくれる専門業者でさえも
生地がガーゼだとしてくれない所が多い。
ましてハンドメイドでは、
最終的に、実用的な方法論になるかどうか、
保証のない無謀な道でした。

でも、それでも…
「やってみたい」というお互いの気持ちが重なり合い、
共に研究できるのはとても楽しく、
こんな風にお裁縫のプロの方とお話できるだけでも、
私には身に余る幸せで、毎日が勉強でした。

最終的に方法を見つけるまで…何か記録に残しておきたくて…
綴っておきたいと思っています。

途中写っておりますお洋服は、 このピコフリルの方法論で、
自分用に仕立てたものです。



serendipity_mayumin