『 レース と 生地の相性 』



大好きなレースのことについて、
失敗をして学んだことを、ここにまとめてみました。
どれも至極当たり前の内容かもしれませんが、
少しでも何かお役に立てたら…幸いです。


レースは、とても美しく存在感のある副資材ですが、
意外とトラブルが出やすいところだと思います。
その一例が「縮み」の問題です。
最初の頃は、そのような知識が全くないので、
折角作ったのに、お洗濯をしたら、
レースを縫い付けた箇所がかなりつってしまい慌てたものでした。

それまでは、
お色やレースのデザイン重視で選んでいましたが、
実際に使ってみると、使う生地や箇所に応じて、
レースの『素材と縮み具合』まできちんと考慮に入れて選んだ方が、
長く着られるお洋服になることが
少しずつ分かってきました。








ここでは、使う生地とレースとの相性のお話です。


例えば、バッグやポーチのような厚手のキャンバス地の場合、
生地自体にハリがあるので、
レースを支えるだけの力があります。
たとえ少々レースが縮んだとしても、大きく形が損なわれることはなく、
どんなレースでも幅広く使えるように思います。


一方、薄手の生地の場合は
レースが縮めば、たちまち生地はつり、
せっかく時間をかけて仕立てたお洋服が台無しになってしまいます。


その為にも、
水通しによって縮みをできるだけ抑えることと、
もっと言えば、
『水通しの後もさらに変化が少なくなるように準備をして使うこと』が
とても大切な作業になります。


そして、ガーゼのお洋服の中でも、
箇所によってレースを選ぶ観点は変わります。

例えば、
パイピング衿ぐりと、胸元のレースでは、
レースの影響を受けやすいのは、断然『胸元』になります。

これはなぜかというと、
生地の厚みの違いからくるものです。
衿ぐりは、バイアステープで始末されることで
土台の生地が厚くなるので、
レースの縮みを支えるだけの力があります。
一方、胸元のように『1枚生地』に対して『レースをたたく』ときには注意が必要です。
レースの縮みの思うがままに引きつられてしまうので、
レースをよく厳選し、
事前処理をきちんと施すことがとても大切になります。






そして、衿ぐりにレースをいつも挟むのは、
実は、レースが大切な役目を担ってくれているからです。
ガーゼのお洋服の場合は特に…『伸び止め効果』を持っています。

布帛のお洋服では、着脱の際、
思っている以上に、衿ぐりに負担がかかります。
レースの縮みは、一見マイナスですが、
逆に考えれば、伸びない生地ですので、
使う箇所次第でプラスに逆転させることができます。
このような点を感じることが出来ることも、
お裁縫の楽しい所ですね。









隣のお部屋では
レースの縮み具合と水通しの仕方について
トーションレース・綿生地レース・バテンレース別に
客観的なデータも少し加えて、具体的にまとめてみました。











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